ステキな恋の忘れ方

 昭和な人なら御存知、井上陽水作詞作曲の薬師丸ひろ子の歌の題名です。久しぶりに聞きました。歌詞は、別れようとする恋人に別れ方を聞こうとする、というような内容です。

 ここで国語の問題です。「ステキな恋の忘れ方」に句点を入れるすると、①「ステキな、恋の忘れ方」でしょうか、②「ステキな恋の、忘れ方」でしょうか。①であれば、別れることはほぼ決めていて、後はどう別れるかという前向きな気持ちが感じられます。②であれば、恋がステキだったと言っているので、まだ未練が残っていると考えられます。本来、歌は各自の気持ちで楽しめばいいと思いますが、国語の問題として考えるならば、どちらが適当か決めねばなりません。

 本当は①だけど相手には②と思わせるために、あえてあいまいな言い方をした、という大人向けの3番目の選択肢も考えられますが、歌を聞いて考えてみてはいかがでしょうか。