little boy

 東京書籍の中3の英語の教科書に"A Mother's lullaby"という話が載っています。広島の原爆によって、幼い男の子と母親代わりの女の子が亡くなるという悲しい話です。

 生徒には毎年言っているのですが、この話には引っ掛かる点が一つあります。男の子を 'little boy' と表現しているのですが、'little boy' は広島原爆の暗号名としても知られています。作者がそれをわかった上で、'little boy' が 'little boy' を殺したという皮肉を込めたとは思えません。私はこの 'little boy' という言葉になんだか違和感があるのですが、広島県でも採択されている教科書なので、こんなことを気にする人はあまりいないのかもしれません。

 ちなみに私の故郷長崎に落とされた原爆は 'fat man' と呼ばれたそうです。核兵器の使用がこれで最後になるように祈っています。